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南極 雪が血の赤に… 気候変動に影響‐気候危機58

谷口たかひさです。

南極の雪が血の赤に染まっている事が、世界中のメディアから報道されています。

Antarctica blood nsow引用元:Independent

どのメディアも”blood red”と報じていたので、何かの血かと驚きましたが、これは「クラミドモナス」と呼ばれる緑藻の一種で、赤い色素を持つものだそうです。

他の多くの淡水藻と違い、この藻は低い温度を好み、低温下で成長と繁殖する事が可能です。

この藻は、南極が暖かくなった時に芽を出し、この鮮烈な赤を発色します。

そしてまた寒くなると休眠し、その色は消えます。

ブログにも書きましたが、先月(2019年2月9日)、南極のシーモア島で観測史上初めて20℃超えを記録しました(20.75℃)。
(記事はコチラ ⇒ 南極 20℃超え 史上初「信じられないほど異常」と科学者‐気候危機55)

そしてこれもブログに書きましたが、南極の北端に位置する島では、わずか9日間で4分の1近い雪が溶けています。
(記事はコチラ ⇒ 南極の島 熱波により9日間で約20%の雪が溶ける NASAの映像から明らかに‐気候危機56)

またこういった現象は南極全体だけでなく、アラスカにも見られていると言います。

そして、この地域で起きている事は、近い将来、世界の他の場所でも起きる事を示唆していると言われています。

このように、科学者が「信じられないほど異常」というほど南極が暖かくなっている事も、この血のように赤い藻が大量に見られる事の原因だと考えられますが、

この状態は気候変動に影響があると言います。

虫メガネで光を集めて、黒い紙に火を着けた事がありますか?

あれは白い紙だとうまく火が付かないんですね。

似た感じで、白い雪に比べて、赤く染まったこの雪は、太陽の光を反射しないため、雪をより早く溶かすそうです。

そして、それがもっともっとこの赤い藻を発生させるそうです。

それによって、更に雪が速く溶けていく…。

…悪循環、というやつですね。

地球の温度は産業革命前に比べ、現在1℃上昇しています。

これがあと0.5℃、合計で1.5℃以上、上昇させてしまうと、壊滅的な影響があると言われています。

カーボンバジェット(炭素予算)という数字があります。

これは何かと言うと、

「1.5℃以内に気温上昇を抑えたかったら、二酸化炭素排出量(累計)は、この数字を超えちゃいけないよ」

という数字の事です(グレタさんがスピーチの度に引用している数字です)。

その数字は今この瞬間も減り続けており…

今のままのライフスタイルを続け、二酸化炭素を排出し続けると、残り7年10ヵ月余りでこの数字を超えます。

さらにあまり良くないニュースとしては…

この数字は計算する時に、今回説明したような「悪循環」を計算に入れていません。

温度が上昇した際の悪循環には他に、次のようなものがあります。

永久凍土が溶け、そこに眠っていたメタンガス(二酸化炭素の約25倍強力)が放出される

森林火災がより悪化し、木が燃える事により温室効果ガスが排出される

木が燃えてなくなった分、木によって吸われる二酸化炭素の量が減る

海水温が上がり、海によって吸われる二酸化炭素の量が減る

こういった悪循環を計算に入れなくても、残り7年10ヵ月という話なのです。

計算に入れる事ができたら一体どうなるのか…。

そしてこういった悪循環は、もうすでにご存じの通り、影響を出し始めてます。

この夏、グリーンランドの氷は1日に125億トンも溶けた

今回のオーストラリアの森林火災で排出された温室効果ガスは、日本の1年間の温室効果ガス排出量の半分近くにのぼる

たくさんの木が失われた

海は、「1秒間に広島原爆5発分」の熱量を与えられた速度で温度が上昇し続け、二酸化炭素を吸う量は減っていく

…気候変動、本当に一刻の猶予もありません。

そしてこれを読んでくれているあなたが、この地球の最後にして最高の希望です。

ドイツに住みながら、日本ではあまり報道されない事を発信していますので、よければフォローしてください♪