シェア【『ポルトガルが再エネ100%を達成した理由が意外だった』現地の人に聞いてみたシリーズ2】

1の理由、個人的にものすごく納得&同意!

シェアさせていただきます。

 

谷口たかひさです。

 

「気候変動」のお話会でイギリスツアーをした後、ポルトガルに来ています。

 

私たちが排出する「温室効果ガス」が原因だと言われている気候変動ですが、

温室効果ガスの源を辿っていくと、

化石燃料(石炭/石油/天然ガスなど)が65%近く、その大半を占める事がわかります。

 

引用元:ASN BANK

 

ヨーロッパで行われている気候変動阻止の為のデモでは、

“Keep it in the ground!”
訳:「それ(化石燃料)を地中に埋まったままにしておけ!」

が、かけ声となっているのもその為ですね。

 

 

そしてその化石燃料が、それぞれ主に何の為に使われているかと言うと…

 

石炭:発電/鉄鋼/セメント

天然ガス:発電/暖房/料理

石油:車/トラック/飛行機

 

 

…つまり発電方法における再生可能エネルギー(中小規模水力/風力/太陽光/地熱/潮力など)の割合を増やすと同時に、

自動車や料理、暖を取る方法も、ガスや石油でなく、電化していけば、

上の赤字の部分に利用している化石燃料を減らすことができ、

温室効果ガス排出量を大幅に減らせる事がわかります。

 

もちろん、再生可能エネルギー(以下、再エネ)も電化製品も、それぞれ環境への負荷はあるので、

まずは過度の使い過ぎ、つくり過ぎを減らす事が前提にはなりますが、

気候変動だけでなく、化石燃料使用による大気汚染問題も実はまったなしで、

大気や水質などの汚染は、戦争、飢餓、マラリア、自然災害、エイズ、結核、殺人、喫煙などをすべて合わせたよりも、人を殺しているそうです。
(記事 ⇒「石炭採掘現場に行ってみた」戦争、飢餓、疫病、災害より人が死ぬのは汚染‐気候危機47

 

こういった状況の中、再生可能エネルギーの発電量が100%に達する国が出てきています。

地味に、100記事前後ある僕のブログで1番読まれている記事です(笑)
(記事 ⇒ ポルトガル、ノルウェー、コスタリカが再生可能エネルギー100%に到達、水力発電がカギか‐気候危機44

 

太陽光や風力など、再生可能エネルギーは供給が安定的でない(例:太陽は出ない日もあれば、風も吹かない日もある)ものが多いので、

再生可能エネルギーの発電量が100%に達したとは言え、1年のうち365日とはいかず、補完的に他の発電方法も利用してはいますが、

それでも大きな1歩だと思いますし、中には1年365日のうち、300日以上を再生可能エネルギー100%でまかなえた国も出てきています。

 

今回僕が訪れたポルトガルも、そんな再生可能エネルギーの発電量が100%に達した国のうちの1つで、

それができた理由を現地の人に聞いてみたいと思ったのが、訪れた理由の1つです。

 

今回は現地で出逢った老若男女10人に話を聞く事ができました(^^)

 

1.他国にできるだけ依存したくないから

…これは僕には正直盲点で、めちゃくちゃおもしろかったです(^^)

 

南米では、1番にスペイン語が、次にポルトガル語が話されています。

 

「south america language」の画像検索結果
引用元:Wikipedia

 

スペインとポルトガルが世界中に植民地を増やしていた時代に、

南米の国々を取り合っていて、

当時のキリスト教の法王がその配分を決める事になり、

スペイン出身だったその法王がえこひいきし、スペインの植民地の方が多くなった、という話を聞いた事があります。

 

今のは単なる余談ですが、ヨーロッパの国々が競い合ってきた、という事は歴史を見ても明らかです。

 

そんな中、石炭や石油や天然ガスは、ほとんどが自国の資源でなく、利用するには他国に依存しなければならない。

他国への依存は、できるだけ減らした方が安全だ。

水や風や太陽なら、自分たちの国にあるじゃないか。

という答えが返ってきました。

 

この答えはかなり意外でしたが、確かに言われてみれば理解できますし、

陸続きで隣合わせの国と戦争を続けてきた国の人たちのこういった感覚は、僕には理解し切れないものなのかも知れません。

 

そういえば、チェルノブイリに行った時、原発事故があったのに、原発を再稼働する理由を聞いた時、

「ロシアに依存する方がこわいから」と返ってきたのを思い出しました。

 

 

ちなみに日本は、化石燃料での発電が8割近くを占め、それが現在世界から非難を浴びていますが、

それらの資源は下の図の通り、ほぼすべてを他国に依存しています。

 

引用元:エネ百科

 

石油は比較的情勢が不安定になりがちな中東からその9割近くを輸入していますし、

石炭や天然ガスはいずれもオーストラリアからの輸入が1番多いですが、

山火事などに見舞われて気候変動阻止の世論も劇的に高まっているオーストラリアが、いつ石炭や天然ガス事業から手を引くかわかりません。

実際に、化石燃料産業へのお金をまわさない事を宣言するオーストラリアの銀行もどんどん出てきています。

 

環境保護だけでなく、こういった観点からも、日本はエネルギー政策を考えていく必要があるかも知れません。

 

 

2.EUからのプレッシャー

EUはかねてから気候変動や、使い捨てプラスチックなどの環境問題に取り組んできており、

2019年11月にはEUとして気候非常事態宣言を発令しました。

そんな中、加盟国に求める水準も高まってきており、2011年には財政危機にもおちいり、EUの恩恵を受けて、EUから切り離されたくないポルトガルは、必死に取り組んでいる、という意見もありました。

 

 

3.安いから

一昔前とは違い、現在は再エネの方がむしろ、化石燃料発電より安いケースが出てきている事を以前記事に書きました。
(記事 ⇒ 気候危機9‐風力/太陽光などの「再生可能エネルギー」、今や「最も安い」選択肢に

 

実際にポルトガルでも、再エネに早い段階から投資してきた結果、

現在ではこれまでに比べて、コストが20~30億円削減される結果になった事が報じられています。

 

日本と同じくポルトガルでも、家庭でどの電気事業者から電気を引くかが選べるようになっていて、

その際、再生可能エネルギー事業者を選んだ方が安い場合が多いのだそうです。

 

2011年に財政危機にまで陥ったポルトガルの経済状況は、回復傾向にはありながら、現在も決して良いとは言えず、国民の多くはギリギリの生活を強いられています。

今回のヨーロッパツアーでは10ヵ国を訪ねていますが、ポルトガルでは、歩いているだけで頻繁に「小銭をくれ」と言われました。

そんな中、1ユーロでも安くなるのであればと、家の電気を切り替える人が増えたそうです。

 

日本でも、地域によっては再エネ事業者に切り替えれば電気代が安くなるケースもあるそうです。

 

また、これまで再エネに比較的取り組んでこなかった日本などの国では、

中水力発電など、初期投資が高いと言われており、

切り替えれば電気代が高くなるケースもあるかも知れませんが、

長い目で見れば安くなる事がこれからどんどん証明されていくと思われますし、

何より大気汚染や気候変動により失われるものは、お金ではかれるものではない、と個人的には思います。

 

 

 

現地で聞けた事のまとめは以上です(^^)
※これらは、大手メディアや専門家へのインタビュー、また大勢を対象にした調査とかではなく、現地で出会ったポルトガル出身の人たちへの質問に対する回答で、それ以上でもそれ以下でもない事をご了承ください。

 

 

その発電の安定性から行っても、カギを握るのは中小規模の水力発電(ダムなどによる大規模の水力発電は環境破壊が著しい)だと思っています。

実際に再エネ100%を達成した国々はどこも、その大半を水力発電によって成しています。

 

これは水資源などの乏しい国には難しく、できる国は恵まれていると思いますが、

日本は幸い、水資源が豊富で、起伏が激しいため、中小規模の水力発電に向いているそうです。

 

こういった事を書くと、「利権が…」とか、「こういう法律/条例があって…」という話をよく聞きますが、

水資源がないなど、物理的にムリならともかく、ルールなどと言ったものは、みんなが望めばどんどん変えていくのが民主主義というものだと思います。

 

みんなが望めば実現できない事なんてありません。

 

現在の世界は、私たち1人ひとりの過去の選択の上に築かれており、

現在の選択を変える事で、どんな未来でも築く事ができます。

 

その為にも、まずはみんなで知る事からはじめましょう(^^)

『みんなが知れば必ず変わる』

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[講師]子育てママのための癒しのアロマ教室aromakana 木口香代

[講師プロフィール]
10歳、5歳娘のママ
(社)日本エッセンシャルオイルスタイリスト協会認定講師
ドテラ社アロマタッチ認定セラピスト
植物性ミネラル健康アドバイザー

夫の単身赴任がきっかけで長女が情緒不安になり、何かないかと探していたところエッセンシャルオイルに出会う。
また、自分の不調や子供の免疫力を上げるため、栄養や添加物についても学ぶ。
そこから家族の体と心の健康を考え、ライフスタイルを変えていくことにより、徐々に良い方向へ進んでいった。
この体験をもとに、エッセンシャルオイルの素晴らしさを伝え、家族の健康を守るママが増えて欲しいと思い活動している。