シェア【環境問題を伝えたかった女の子】

環境問題をわかりやすく伝えようと
クリスマスの日に絵本を書き上げ、
その2時間後に原因不明の病で亡くなった
小学生からのメッセージ。

シェアさせて頂きます。

[こそだて喫茶cotoca]
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谷口たかひさです。
12月14日(土)は、島根県出雲の「アース館」でお話させて頂きました。
動画はこちら⇒地球を守ろう2019年12月14日@斐川アース館

国連のグローバル500賞という、
環境問題に関して著しい貢献をした人に
贈られる賞を、世界で初めて、
子どもながらにして受賞した女の子、
坪田愛華ちゃん。
その子の記念館でお話させてもらいました。

当時小学6年生だった彼女は、
環境問題をなんとかわかりやすく伝えようと、
「アースちゃん」という、地球をモチーフにした
キャラクターを生み出し、
『地球の秘密』という絵本を3ヵ月かけて
クリスマスの日に書き上げ、
その2時間後に原因不明の病で倒れ、
息を引き取りました。
あまりにドラマチックすぎる最期。

彼女が書き上げた絵本はその後、
国連から、子どもとしては世界で初めて賞を受け、
11ヵ国語以上に翻訳され、
多くの人たちに気づきを与えて来ました。

森が切られている、ということを問題視できる人はいても、
その森を切っている人たちを責める人たちはいても、
その人たちの生活にまで想いをはせることができる大人が、
どれくらいいるでしょうか。

この本のあとがきには、こうあります。

「これは環境についてなんだけれど、私一人ぐらいという考えはやめようと思います。それを世界中の人がすれば、一発で地球はだめになると思います。みんなで協力し合って、美しい地球ができればいいです。」

彼女は環境問題だけでなく、平和についても書いてくれています。

「戦争はおそろしいもの、かわいそう、などと思っても、平和にはならないと思います。今の日本だって、決して平和だと、言いきれないと思います。それは、悪い政治家がいるからです。悪い政治家がいるのには、私たちにも責任があります。正しい選挙をすれば、悪い政治家は出なかったと思います。」
「太平洋戦争は、なぜ七年間も続いたのでしょう。それは、日本がまちがったことを言っていたからだと思います。もし、そのころの人が、自分なりに意見を持っていたら、戦争はながびかなかった。いやおこらなかったかもしれません。」
「世界ではまだ、戦争、災害、うえなどがたくさんあります。それを、今度は私たちが解決していきます。私が大人になるころにはの世の中は、強いものが弱いものをいじめず、だれもが、堂々と意見を言えるようになっていて、だれもが笑顔だといいと思います。そんな世の中を、がんばって作りたいと思います。」

彼女は生きていれば、僕より少しだけ年上。
一緒に、活動したかったなぁ…。

彼女が大人になってつくろうとしていた世界に、
今の世界はまだなっていないかもしれないけど、
彼女の分まで、がんばろう。